8月に入りましたが、7月から、全国各地で猛暑の日々が続いています。埼玉県熊谷市では41.1℃の最高気温になり、35℃と聞いても驚かなくなってしまいました。熱中症で救急搬送される方々も多くおられ、日中、特に屋外でお仕事をされている方々や、ご高齢の方々、子どもたちのことが心配にもなります。
先日、妻の実家である松山市に夏休み中の子どもたちと帰省しました。松山市北梅本町というところは比較的のどかなところで、松山市郊外にあり、田園風景も広がっています。その一方で、大型店舗や大きな病院もあり、この国分寺町よりは、「都会」と言えるかもしれません。夕方、子どもと散歩している時に、子どもが「あっ、虹!」と言って、指さしました。その時、写真を撮ったのですが、よく写っていなかったので、今回は掲載していません。長い半円を描いた虹ではありませんでしたが、子どもたちにとって鮮やかな虹は、やはり新鮮だったようです。「何色があるのか」を必ず確認するのは、それだけ人を引き付けるものがあるのでしょう。
聖書にも「虹」に関する記事が出てきます。ちなみに「虹」という言葉は聖書では、もともと「弓」という意味があるそうで、英語でもrainbowつまり「雨弓」)と言われます。
旧約聖書を読むと、主な登場人物としてノアが出てきます。「ノアの箱舟」のノアです。創世記9章1-7節では、神様がノアとその息子たちを祝福して「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。」とおっしゃいました。9節で再び、「わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる・・・。」とノアと彼の子孫に対する契約が記されていますが、さらに10-11節を読むと、それはノアだけでなく、地のすべての生き物に対しても、大洪水の大水によって断ち切られることはないという神様の約束が書かれています。
ノアの大洪水の後、神様はノアとその子供たちに「わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。」(創世記9章13節)と宣言してくださいました。まさに神様がノアと交わしてくださった一方的な契約だったのです。神様は、ノアだけでなく私たち人間と、そしてすべての生き物と永遠の契約を結ぶ、契約のしるしは雲の中に、虹を立てるということでした。虹が現れると、神様はここで立てた契約を心に留めるというのです。雲の中に虹が現れたら、神様がどんなことがあっても滅ぼすことはないという人間と結んだ契約を思い起こす神様の決意を見ることができます。創世記9章16節では「虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い出そう。」とあります。虹は、神様と地上の人間との間に立てられた「契約のしるし」と言えます。
神様は、愛するひとり子イエス・キリストをこの世界に救い主としてお遣わしになりました。ヨハネの福音書の著者ヨハネは3章16節で、「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは、御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」と書きました。
イエス・キリストは神の御子でありながら私たちの罪のために、身代わりとなって十字架で受難、苦しみに会われ、死んでくださったと聖書は語ります。イエス・キリストは、父なる神のみこころに従って、十字架の苦難の道を歩まれました。当時のユダヤの宗教指導者たちだけでなく、現代に生きる私たちの罪が、イエス・キリストを十字架につけ、両手・両足に釘を打ち、脇腹に槍を突き通したといえるほどの現実を、十字架の死は物語っています。そのような私たちの罪と罪過を赦すために、神様は私たちが生けるまことの神様のもとへ立ち返ることを願っておられますし、一人として滅びることを望まない神様は、永遠のいのち、まことのいのちを、信じる人に分け隔てなく与えようと願っておられるのです。猛暑が続きます。皆さんのご健康が支えられますように。