11月 牧師感話 ~思うこと・感じること~

秋が深まり、朝と晩だけでなく、日中も寒かったり、その一方で「小春日和」の日もありますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。上の写真は、十瓶山(綾川町/国分寺町の隣町)を背景に撮影したコスモスです。

日本の伝統行事として「七五三」というものがあります。この由来については諸説があるようですが、共通していることは、子どもたちの健やかな成長を願うということです。時代と共に、子どもたちが無事に成長することを願うだけでなく、祝う行事も定着したようです。

科学技術の進歩や生活の向上によって、便利な社会になったものの、先を急ぐ運転手の車が、登校中の小学生の列に突っ込んで、子どものいのちが一瞬にして奪われるという痛ましいニュースも後を絶ちません。最近ではスマホで「ポケモンGO」をしていて、人身事故を起こしたニュースもありました。

多くのキリスト教会では日本の伝統的な「七五三」を聖書的視点で捉えて、「子ども祝福式」あるいは「児童祝福式」というものを行ないます。聖書を読むとイエス・キリストが周囲にいる幼い子どもたちを大切に扱い、祝福されました。聖書のマルコの福音書10章13—16節には次のように書かれています。

「さて、イエスにさわっていただこうとして、人々が子どもたちを、みもとに連れて来た。ところが、弟子たちは彼らをしかった。イエスはそれをご覧になり、憤って、彼らに言われた。『子どもたちを、わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。』そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。」

このような現代社会の中にあって、まことの神様の恵みと守りの中に、子どもたちが健やかに成長できるように、そしてまことの神様を信じて歩むことができるようにという祈りをもって、教会で行なわれる行事が「子ども祝福式」です。七歳、五歳、三歳という年齢にかかわらず、私たちの教会では何歳であっても毎年開催します。どの家庭でも、親でも子どもの健やかな成長を願うのは当然のことですし、心を込めてお祝いすることも素晴らしいことです。しかし、聖書を通して、神様が唯一の神様であること、天地万物そして人間をも造ってくださった方、今も私たちを生かしてくださることがわかりました。そして今は牧師として、聖書の素晴らしさと神様の偉大さをお伝えさせていただいています。なかなか父親としての役割を十分にできていない自分ですが、七歳、四歳、二歳の父親として、責任を深く感じています。

かけがえのない存在としての子どもたちのために祈り、はぐくみ、聖書からの知恵をいただいて、子育てができ、そして子どもたちが成長してくれるなら、これにまさる喜びはありません。そのためにはまず、自分が、親が、神様の御前にどのような存在であるのかを聖書を通して知る必要があります。教会にいる子どもたちは、家庭の子どもであると同時に、教会という「神の家族」に与えられ、委ねられた子どもたちでもあります。子どもたちに焦点が行きますが、両親、教会員がもう一度、襟を正して子どもたちに関わることを確認する礼拝式でもあります。

国分寺キリスト教会では、子ども祝福式を含めた礼拝式は以下の通り行いますので、ぜひ出席していただきたく、ご案内申し上げます。お子さん、お孫さんを連れて、ぜひどうぞ。

20161120日(日)午前10時~1130  子どもに関する聖書からのメッセージになります。

神様からの豊かな恵みと祝福がありますように、心よりお祈り申し上げます。