10月 牧師感話 ~思うこと・感じること~

講壇のお花とみことば【信・望・愛】が書かれた額

10月は暑すぎず、寒すぎず、春と同じように過ごしやすい時期ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。日本には「四季」があり、人々はそれぞれの季節を楽しみ、また自然の厳しさをよく知っており、文学やあらゆる芸術に「四季」を反映させてきました。

先日、オーストラリアのメルボルンというところで、現在牧師をしておられる日本人の方と坂出の白金キリスト教会にて久しぶりにお会いすることができました。オーストラリアは南半球にありますので、日本とは季節が反対ですからこれから春が深まるでしょうか。私たちにとって、オーストラリアと言いますと、カンガルーやコアラなどの動物を思い浮かべます。またエアーズ・ロックというところも観光地で有名のようです。ワーキングホリデーで現地に行っている日本人も多いと聞きました。

世界には200近い国があると言われます。それぞれの国にまた世界各地に教会(イエス・キリストを信じる群れ)があり、それだけでなく、日本語を話す方々のための日本語キリスト教会がいくつもの国にあるようです。かつて私が住んでいたことのある、北の寒いアラスカ州にも日本語キリスト教会がありましたし、今もあります。たとえ国がどこであったとしても、聖書にご自身を明らかにしてくださった神様を信じる人たち、すなわち教会があるということはある意味で驚きです。

聖書の詩篇というところには、「全地」すなわち全世界に向かって呼びかけがなされています。

詩篇66:1~2「全地よ。神に向かって喜び叫べ。御名の栄光をほめ歌い、神への賛美を栄光に輝かせよ。」

詩篇96:1「新しい歌を主に歌え。全地よ。主に歌え。」

詩篇100:1~2「全地よ。主に向かって喜びの声をあげよ。喜びをもって主に仕えよ。喜び歌いつつ御前に来たれ。」

この3つの聖書箇所に共通していることは「全地よ。」という呼びかけです。神様に向かって喜び叫ぶこと、ほめ歌い、賛美をささげることなどが語られています。まさに、主なる神様は、全人類の神であり、賛美されるべき、あがめられるべき唯一のお方です。

一般的に、何か宗教を信じると、「視野が狭くなる、それしか見えなくなる。」とか、「とても偏った考え方になる。」、「興味や関心を持つのはいいけど、深入りするのは危険だ。」と言われます。確かにそのようなことも言えるかもしれません。しかし聖書を信じるということ、聖書の神様を信じるということは、聖書から物事や世界や人間を見ることができますので、むしろ「視野が狭くなるどころか、視野が広がる」、「世界観、人間観がよく分かってくる」というのが事実です。なぜならば、主なる神様が天地万物を造ってくださり、今も保持し、愛と主権をもって支配し、導いておられるお方だからです。私たち人間は小さな存在にしか過ぎません。しかし、そのような私たちにも目を留めてくださり、救いの道を備えてくださいました。それがイエス・キリストの十字架の身代わりの死と復活という歴史的事実であり、そのことを通して神様の絶大な愛が私たちに明らかにされたのです。

国分寺キリスト教会ではこの10月の日曜日、特別歓迎礼拝を計画しました。2日、9日、16日、23日と初めての方や、教会に来られて間もない方々、教会や聖書に興味・関心のある方々向けの、分かりやすいメッセージをいたします【30日は坂出の白金キリスト教会で創立60周年記念の合同礼拝です】。同時に、讃美歌の美しさと素晴らしさを、歌うことを通して味わっていただきたいと願っています。

皆さんのお越しを心よりお待ちしております。神様の恵みと祝福が豊かにありますように。