早くも9月を迎えました。皆さんにとって9月はどのようなイメージがあるでしょうか。「9月いっぱい暑い夏」、「すでに涼しい秋に入った」「暦があっても昔と今は違う」などといろいろなご感想があると思います。今年の夏は台風の数も多く、いつもとは違うルートを通った台風が多かったような印象を受けます。
さて8月には5日間ほど、実家に帰省しました。ちょうど親が入院、手術、退院という月でしたので、帰省しても、両親とあちらこちらに行くことはできませんでしたし、家でゆっくりしました。その代わりに、子どもたちを連れて、「ぐんま昆虫の森」というところに行きました。ちょうど昆虫に興味を示す年齢でもありますし、行ってみたら子どもたちは「入場無料」でした。その施設の中では、昆虫の標本が展示されていたり、実際に生きている昆虫などが飼って、展示されていました。中でも、チョウが自由に飛び回ることのできる「昆虫ふれあい温室」があり、上の写真は実際に撮影したチョウの一羽でした(オオゴマダラと呼ぶようです)。私はチョウには詳しくありませんが、その温室にいたチョウたちは、近づけばもちろん逃げるのですが、野生のチョウよりも、人間が温室に入って、近づかれるのに慣れているのか、逃げるのも遅いような感じがしました。
聖書の詩篇という箇所の中で、ある詩人は神様に向かって次のように告白しています。
「主よ。あなたのみわざはなんと多いことでしょう。あなたは、それらをみな、知恵をもって造っておられます。地はあなたの造られたもので満ちています。」(詩篇104篇24節)
「それら」とはこの聖書箇所よりも前に書かれている、動植物、月や太陽などの天体を指しています。聖書はこの地球上のすべてのもの(動物も植物も、私たち人間も、そして地球などの天体も含めて)が,神様の知恵をもって造られたと語っています。
いろいろ調べてみますと、2000kmもの長距離を移動する「アサギマダラ」という名前のチョウがいるようです。このチョウは、ちょうど今頃の秋口(9月~10月)になると、南西方向に向かって「渡り」を始めるそうです。しかしその生態に関してはあまり分かっていないとのこと。いわゆる謎に包まれた部分が多いということです。実家のすぐ近くにある「多々良沼」には毎年、冬になると、シベリアから白鳥が何十羽と飛んで来ます。昔、パンくずなどのえさまきに行ったこともありますが、なぜそんな遠いところから正確にこの片田舎の沼にやって来ることができるのか不思議に思いました。チョウにしても、鳥にしても、何百キロと離れたところへと正確に飛びますし、飛行機などとは比べものにならない別の不思議さがあります。被造物(造られたもの)をじっくり考えると、動物も植物も、やはり、創造者である神様が造ってくださったものであることを否定することはできません。宇宙などの専門的なことは分かりませんが、「神様がすべてのものを造ってくださった」と信じるほうが、納得がいきますし、何よりも聖書がそのように語るのです。
最近は高性能のロボットも開発されて、ボールをけったり、話したりするロボットがテレビなどのニュースでしばしば取り上げられます。人間に勝つコンピューター将棋などもあるようですが、人間のからだほど精密に、精巧に造られているものは存在しません。自分の意志で判断し、決断し、行動することができるのがまさに人間です。聖書にご自身を明らかにしてくださったまことの神様を認め、信じることから、人間が生きている意味と目的を知ることができると思うのです。この9月も皆さんの上に、神様の豊かな恵みと祝福がありあすように。