2月 牧師感話 ~思うこと・感じること~

新年を迎えたばかりと思いましたが、早くも2月です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。まだまだ風邪やインフルエンザも流行っているようで、息子が通う小学校から、毎日、インフルエンザにかかっている人たちの人数、学級閉鎖のクラス、体調管理には十分気をつけてくださいとの一斉メールが来ます。地域によっては、1月下旬が一年で一番寒いところもあれば、2月上旬が一番寒いところもあるようです。いずれにしても寒いことには変わりませんが、皆様のご健康が支えられ、守られ、病の中にある方々は回復が与えられますようにお祈りいたします。

さて、日本の暦を調べてみますと、2月には「立春」があるようです。時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされるのが一般的のようです。「ふきのとうが咲いたよ、春はもうそこまで」とある歌の歌詞の中にありますが、だんだんと暖かくなっていくのを期待してもよいでしょうか。幼いころ、祖母がフキの煮物をよく作ってくれたのを思い起こします。ですから、ふきのとうよりもフキのほうが私の記憶にはあります。

旧約聖書の「詩篇」(しへん)は詩人たちが書いた詩(うた)がまとめられたものであり、全部で150篇あります。比較的長い詩篇(詩篇119篇は176節)もあれば、短い詩篇(詩篇117篇は2節)もあります。その中で、その背景についての詳しい説明は省略しますが、詩篇74篇は、神様がイスラエルの民を顧み、神殿を廃墟にし、神の民イスラエルをあなどる敵の手から救い出してくださるように願い求める「祈りの詩篇」です。イスラエルの民は自分たちが置かれた状況を神様に訴え、また嘆いている詩篇とも言えます。自分はもう神様から突き離され、見捨てられてしまったのではないかというさまざまな思いが支配していました。それでも、詩人は神様に向かって「あなたは」あるいは「神よ」と繰り返し、心の思いを訴えているのです。

その中で詩篇74:16-17には次のようなことが書かれています。

「昼はあなたのもの 夜もあなたのもの。あなたは月と太陽を備えられました。 あなたは 地のすべての境を定め 夏と冬を造られました。」

もちろん春や秋をも造ってくださった神様でもあり、特に、日本も含めて四季の移り変わりの豊かな国の人たちにとっては、よく理解できる聖書箇所かもしれません。何よりも、月や太陽を始めとして、私たち人間を含めてすべてのものを創造してくださった神様は、同時にすべてを支配しておられるお方です。しばしば引用されますが、英国の聖書学者であるJ.B.フィリップスという人は「あなたの神は小さ過ぎる」(1971年)という本を書きました。つまり、私たち人間は自分たちの頭や概念、これまでの経験によって、神様とはこのような存在だと決めつけてしまうということです。その中に押し込めてしまう現実があります。

しかし、聖書にご自身を明らかにしてくださった神様は、唯一のお方であり、偉大なお方です。聖書を読めば読むほどそのことが分かってきます。確かに私たちの目で見ることはできませんし、この手で触れることもできません。牧師感話で私が時々、強調していることは、神様はすべての創造者であり、すべての支配者、すべての主権者であられるということです。しかも遠く離れていて、漠然としている神様ではなく、聖書を通して私たちに語りかけ、私たちに心を留めてくださり、苦しむ人たち、悩みの中にある人たちに、励ましと慰めを与えてくださるお方なのです。そしてイエス・キリストの十字架の死と復活の意味を知ることによって、心にキリストの平安が与えられるのです。聖書を通して、神様の愛と恵み、あわれみといつくしみを知ることができますように、お祈りいたします。