8月 牧師感話 ~思うこと・感じること~

一年で一番暑いと言われる8月を迎えていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。夏の暑さで、体調を崩される方々もおられますが、皆さんのご健康が守られ、また支えられますように、お祈りいたします。上の写真は2年前の8月、JR身延(みのぶ)線の十島(とおしま)駅【山梨県】の近くの峡南キリスト教会という教会を会場に研修会があり、電車を降りた時に撮影したものです。

さて、7月の下旬には、7歳の長男が、両足のふくらはぎがとても痛いと言って、ほとんどゆっくりとしか歩けない状態の日が続きました。夏休みということもあって、疲れが足に出たのか、あるいは激しい運動をしたために筋肉痛になったのか、いろいろ心配しましたが、これまでにない症状でしたので、小児科と整形外科のある医院に妻が連れていきました。血液検査をしたところ、ある項目の数値が異常に高いことがすぐに分かりました。平均値がだいたい60~270のところ、約1700もありました。お医者さんが言うには「まるでラグビー選手が試合で自分の体を酷使した後くらいの数値です。」とのことです。もう一つの項目もやや高い数値でしたので、しばらく様子を見ることになりました。その後、だんだんと痛みもやわらぎ、約1週間後、再度血液検査をしたところ、正常値ではないにしても、平均値のやや上の数値に戻っていましたので、安心しました。今は元気にしていますが、突然子どもがそのような症状を訴えますと、親も周囲も心配します。子どもは成長する中でいろいろなことを経験しますし、親も周囲も同様です。

しばらく前から、親による子供虐待のニュースが急激に増えて来ているように思います。これほど簡単に、子供を死に至らせるほどの虐待事件が、連日のように報道されています。食べ物も与えられず、やせ細って死んでいく子どもや、泣きやまないので打ちたたかれ、尊いいのちが奪われるというニュースはテレビや新聞などで毎日目にします。そのような事件を知るたびに、心がしめつけられるような悲しみと痛みを感じます。もちろん私も子育てをしている真っ最中ですので、親の気持ちが分からないわけではありません。親にとって子どもとは、いったいどういう存在なのでしょうか。聖書には次のように書かれています。

「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」(詩篇127:3)

すなわち、子どもという存在は神様からの愛と恵みのプレゼントであり、大切な宝であるということです。子育てに悩む人たちも多くいます。だからこそ、今では地域の子育て支援ネットワークが充実していますし、それぞれの児童館や地域でもいろいろな催しをしています。これまで国分寺町内では福家児童館、新名・柏原児童館、国分児童館、新居東児童館、あるいは、綾川町の南原児童館、そして高松市内の多くの公園に、母親なしで子どもたちを連れて行って一緒に遊びました(いわゆるイクメン)。どこの児童館も公園もそれぞれの特徴があって、子どもたちは楽しんでいました。

国分寺キリスト教会でも、新年度より園児・小学生向けの子ども集会「わくわくキッズクラブ」や、未就園児とママを対象とした育児サークル「母と子の集い」が始まりました。大切なのは聖書を基盤とした集会であるということです。なにげない集会ですが、そこに交流が生まれ、情報交換の場となり、親がほっと一息つけるような場所でありたいと願っています。ぜひ、皆さんのお子さんや、お孫さんたちをお送りください。そして子育て真っ最中のお母さんがた(お父さんがた)も、機会がありましたら、ぜひ、いらしてみてください。

親も子どもも聖書を通して、人間のいのちの尊さ、尊厳さを知ることができますように、そして真の神様によって造られ、愛され、生かされていることを知ることができますように、お祈りいたします。